マスキングされた視覚探索課題による人のパターン認識特性の検証(視聴覚技術,ヒューマンインタフェース)
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概要
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人の視覚系では,初期領野で線分方位などの局所的な特徴抽出を行い,高次領野でこれらを統合し複雑なパターン認識を実現するという,階層的な情報処理が行われている.一方,脳内には,このようなボトムアップの経路だけではなく,高次領野から初期領野へ向かうトップダウンの結合も存在する.このような双方向結合の機能的役割を説明するため様々なモデルが提案されているが,その多くはトップダウン結合によりパターンの予測・照合を行っていることを示唆している.本研究では,断続的にマスク刺激が呈示される視覚探索課題を用いて,人のパターン認識特性を検証した.その結果,マスク刺激の存在やその種類によって反応時間が変化することが明らかになった.この特性は,予測・照合によるパターン認識プロセスの存在を示唆する.
- 2011-03-08
著者
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