両眼エネルギーモデルを用いた多重視差のポピュレーション符号化モデル

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概要

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運動視や両眼視などで,重ね合わせた複数の表面を同時に知覚できることは,以前から知られていた.しかし,多重表面知覚についての理論的研究は,いまだ十分な成果が得られていない.多重表面知覚の計算理論における問題は,視野上の同一の領域に複数の視差や運動方向を表現しなくてはならない点にある.本研究では,両眼性細胞の生理学的に妥当なモデルとして知られている両眼エネルギーモデルを用いて,多重視差を知覚させる両眼像が脳内でどのように符号化されるのかを解析する.さらに,この解析に基づいて,多重視差の復号化を行なうポピュレーションモデルを提案する.また,提案したモデルから予測される,多重表面の視知覚特性についても議論する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-03-13

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