慢性腎臓病患者における長時間作用型と短時間作用型ループ利尿薬の効果と安全性の検討
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概要
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現在ループ利尿薬を服用している血清Cr値1.5mg/dl以上の外来患者を対象とし,文書にて同意を得られた34名を対象とした。投与薬剤の順番をランダム化して,アゾセミドまたはフロセミドを,1-2ヶ月毎に交互に投与した。その結果,アゾセミド60mgとフロセミド40mgを同等力価と考えて交互に投与した場合,血圧,体重,尿量,尿中Na排泄量に差はなく,血液検査データ,尿中電解質などにも差は無かった。尿蛋白量はアゾセミド投与後に有意に減少した(p=0.0556)。アンケート調査では,手のつれがアゾセミド投与後に多い傾向であったが,どちらの薬剤を服用したいかは,フロセミド30%,アゾセミド35%,どちらともいえないが35%であった。以上より,慢性腎臓病患者における有効性,安全性ともアゾセミドはフロセミドと同等であると考えられた。
- 2011-03-01
著者
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雨宮 守正
自治医科大学腎臓内科
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田部井 薫
日本透析医学会小委員会
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吉田 泉
自治医科大学呼吸器内科
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吉田 泉
自治医科大学腎臓内科
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田部井 薫
自治医科大学腎臓内科
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佐久間 由紀
自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科
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佐久間 由紀
自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第一講座 腎臓科
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森 穂波
自治医科大学附属大宮医療センター
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田部井 薫
自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第一講座 腎臓科
-
森 穂波
自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第一講座 腎臓科
-
駒田 敬則
自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第一講座 腎臓科
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田部井 薫
自治医科大学附属大宮医療センター 腎臓科
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駒田 敬則
自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓科
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雨宮 守正
さいたま赤十字病院腎臓内科
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中里 優一
さいたま社会保険病院 腎臓内科
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森 穂波
自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓科
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佐久間 由紀
自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓科
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田部井 薫
自治医科大学循環器内科
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田部井 薫
自治医科大学附属大宮医療センター腎臓科
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