451 京大NX知能検査報告(14) : 10年前の成績との比較(4 学習・思考)
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概要
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約10年を隔てほゞ類似の文化的背景の集団に知能検査を行なってその相違を分析した。結果は次のように要約される。1.全体的成績は約10年前に比べて上昇している。2.空間系検査の成績の上昇は著しいが、言語系検査の上昇はあまりみられない。3.得点に対しては、解答の正確さよりも速さの方がより重要な位置を占めるような傾向にある。4.日常の学力テストに類似した形式・内容をもった検査の成績はよいが、再生的推理的要因の入った検査は児童にとってやりにくゝ成績も悪い。5.空間系検査成績の上昇は、正確さの著しい上昇のためであり、能力の上昇を示すと考えられる。6.男子よりも女子の方が成績の上昇の度合が大で、特に空間系の検査において著しい。解答の速さにおいて女子が、解答の正確さにおいて男子がより上昇しているように考えられる。
- 日本教育心理学会の論文
- 1964-10-01
著者
-
梅本 堯夫
京都大学
-
金子 劭栄
京都大学
-
苧阪 良二
京都大学教育学部
-
苧阪 良二
名古屋大学
-
梅本 堯夫
京都大学教育学部
-
倉石 精一
京都大学
-
倉石 精一
京都大学教育学部
-
苧阪 良二
京都教育大学
-
金子 劭栄
京都大学教育学部
-
梅本 堯夫
甲南女子大文
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