ウェーブレット変換を用いたシャント音の特徴づけと自己組織化マップによる分類
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概要
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腎不全患者は血液透析を定期的に行うことが不可欠である.血液透析を行う場合,必要な血流量を得るために,静脈と動脈を吻合させシャント(短絡路)を形成する.シャントでは血管が狭窄を起こすという問題があり,定期的に拡張手術を行う必要がある.しかし,狭窄を早期に発見できないと拡張手術の成功率が低下する.現在,狭窄状態の最も一般的な検査方法はシャントから発生する血流音(シャント音)を聴診することである.しかし,この方法は診断者の熟練度に依存してしまう.そこで,シャント音の客観的な特徴づけや自己組織化マップによる分類など,熟練度に依存することなく狭窄状態を判断できる方法が議論されている.本研究では,シャント音をウェーブレット変換で特徴づけ自己組織化マップによって分類する.マザーウェーブレットとしてHaar関数を用いたウェーブレット変換は,同じ時間周波数解析であるGaborウェーブレット変換と比較してデータ量や処理時間が少なく,実時間的な処理を実現するために有効である.
- 2010-09-21
著者
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鈴木 裕
山梨大学
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深澤 瑞也
山梨大学
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阪田 治
山梨大学
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服部 遊
東京都立産業技術研究センター
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加藤 隆也
山梨大学
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深沢 瑞也
山梨大学 医学部泌尿器科学
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阪田 治
山梨大学工学部
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加藤 初弘
山梨大学医学工学総合研究部
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加藤 初弘
山梨大学大学院医学工学総合研究部
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矢巻 透
山梨大学 工学部
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加藤 初弘
山梨大学 大学院 医学工学総合研究部
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鈴木 裕
山梨大学 総合分析実験センター
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阪田 治
山梨大学 大学院 医学工学総合研究部
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加藤 隆也
山梨大学 大学院 医学工学総合研究部
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加藤 初儀
苫小牧工高専
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