3つの異なる課題解決的学習が児童の態度と技能に及ぼす影響 : 小学校体育科の「閉鎖型スキル」教材を対象として

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概要

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小学校高学年における「閉鎖型スキル」教材を題材に,3つの異なる課題解決的学習(形成的学習,めあて学習,発見的学習)の相違が学習成果である態度と技能に及ぼす影響を比較・検討した。すなわち,態度得点の診断結果からみて「高いレベル」「成功」となった8事例を対象に,上記3つの異なる課題解決的学習が児童の態度と技能に及ぼす影響について検討した。その結果,態度と技能は形成的学習>発見的学習>めあて学習の順に高いことが認められた。この背景には,『教材である運動は,文化領域から教師が媒介となって取り出すが,それを構成するのは児童である』とする形成的学習の考え方が児童の自発的・主体的な学習行為を生み出すことにつながり,結果的に態度と技能を向上させたものと考えられた。また,学習の順序性がきわめて重要である「閉鎖型スキル」教材に対して,めあて学習を用いることには難点の多いことが示唆された。
日本教科教育学会の論文
1997-12-25

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