陸域からの栄養塩負荷量に対する北海道厚岸湖の生態系の応答(シンポジウム:陸と海の相互作用-海は陸にどのように依存しているか?-)
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概要
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流入河川による栄養塩負荷が厚岸湖の生態系に与える影響を定量的に評価するため,3次元物理-生物結合モデルを北海道太平洋岸の厚岸湖に適用した.そして北海道の融雪期にあたる4月について,5通りの数値実験を行った.流入河川の栄養塩濃度を平常時の2倍または0に変えた実験,および栄養塩濃度は変えずに河川流量を2倍または0にした実験,さらに2000年4月21日から5月1日に観測された栄養塩濃度・流量を河川に与えた実験である.その結果,栄養塩負荷量を2倍または0にした場合でも,栄養塩濃度を変えた場合と,流量を変えた場合では湖の生態系の応答が異なることが分かった.また観測値を用いた実験からは一時的な負荷量変化に対しては大きな生態系の変化は見られないことが示唆された.
- 日本海洋学会の論文
- 2003-02-24
著者
-
向井 宏
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
-
岸 道郎
北大院水産
-
岸 道郎
北海道大学大学院水産科学研究院
-
岸 道郎
北海道大学
-
向井 宏
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター生物群集生態領域群集生態分野
-
向井 宏
北海道大学
-
赤羽 敬子
北海道大学大学院水産科学研究科
-
飯泉 仁
日本海区水産研究所
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