オオチョウバエ終齢幼虫に対する7種薬剤の基礎効力試験
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概要
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川崎市夜光町某事業所で採取し,その後当所飼育室で累代飼育しているオオチョウバエ終齢幼虫を用いた薬液継続接触試験を,有機燐剤,ピレスロイド,IGR, BT剤を含む7薬剤で実施した.その結果,50%致死濃度(LC_<50>)または50%羽化阻止濃度(IC_<50>)の効力はPyriproxyfenが最も高く,次いでBT剤が優れていた.以下の効力はFenthion>Etofenprox>Temefos≒Fenitrothion>Diazinonの順であった.個々の数値をアカイエカ幼虫と比較すると,いずれも2〜4オーダー数値が大きく,LC_<50>またはIC_<50>値が1ppmより小さな数値で得られた薬剤は,上位4薬剤しかなく,条件をLC_<90>, IC_<90>値とするとPyriproxifenとBT剤のみしか残らなかった.森谷ら(1969)と林(1978)が報告している有機燐剤3薬剤と,今回得られた数値の間に著しい差は認められなかったので,今回得られた低い効力は薬剤抵抗性の発達によるとは考えられず,オオチョウバエ幼虫は供試薬剤に本質的に極めて低感受性であることが確認された.
- 日本家屋害虫学会の論文
- 2004-12-15
著者
-
新庄 五朗
財団法人日本環境衛生センター
-
水谷 澄
財団法人日本環境衛生センター環境生物部
-
水谷 澄
日環センター環境生物
-
田中 生男
Department Of Environmental Biology Japan Environmental Sanitation Center
-
田中 生男
日本環境衛生センター環境生物部
-
田中 生男
財団法人日本環境衛生センター環境生物部
-
新庄 五朗
財日本環境衛生センター
-
田中 生男
日本環境衛生センター 環境生物部
-
田中 生男
日本環境衛生センター
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