オオチョウバエの人工汚水を用いた室内飼育
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概要
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オオチョウバエの各種飼育法の概要を示した,さらに人工汚水と森谷らが1969年に報告したエビオス水溶液による飼育方法を室内観察で比較検討した.その結果,雌成虫が産卵適期であれば両法共培養液を設置後すぐ産卵した.25℃の温度下では,設置52時間後に一部1齢幼虫が孵化したので,卵期間は2〜3日であった.その後設置4日後まで双法の間で幼虫の発育に差は認められなかった.しかしそれ以降は人工汚水区の方がエビオス水溶液区より発育が早く進行した.成虫は両法とも自然個体と同様な大きさの個体が得られた,卵期間は2〜3日,幼虫期間は人工汚水区が8〜14日,エビオス水溶液区が10〜15日,蛹期は双法とも3〜4日であった.成虫の寿命は比較的短く,通常の湿度環境(60〜80%RH)では2週間以内にほとんどが死亡した.
- 日本家屋害虫学会の論文
- 2004-12-15
著者
-
新庄 五朗
財団法人日本環境衛生センター
-
水谷 澄
財団法人日本環境衛生センター環境生物部
-
水谷 澄
日環センター環境生物
-
田中 生男
Department Of Environmental Biology Japan Environmental Sanitation Center
-
田中 生男
日本環境衛生センター環境生物部
-
田中 生男
財団法人日本環境衛生センター環境生物部
-
新庄 五朗
財日本環境衛生センター
-
田中 生男
日本環境衛生センター 環境生物部
-
田中 生男
日本環境衛生センター
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