情動としての「妬み」の検証とメタ認知療法
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概要
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日本においては、「妬み」という用語が日常に使われることは稀である。その理由として、「妬み」そのものの心性の歪みが考えられる。本研究は、情動としての「妬み」の検証とその認知様式を治療・援助する意義とモデルを提示することを目的とする。まず第一に、「妬み」について原初的な「心性」であることを、モデル化を試み、証明する。これは、大学生について質問紙による調査を行い、「怒り」、「不安」、「抑うつ」(情動)等と同様の因子に含まれることを共分散構造分析を用いて行われた。第二に、「妬み」について、57名の学生をクライアントとし、集団メタ認知を試み、その効果を提示する。人間は生きていく上で、「妬み」を持たずに生きていくことは希有なことと言わざるを得ない。ならば自身でそれらを認知し、マネージメントしていくことに意味がある。
- 2010-02-28
著者
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