互助ネットワーク仮想図書館への構想 -Library2.0のその先を目指して-
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概要
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Webなどを基盤とした様々なネットワークサービスが提供されるなか、同様のサービスを図書館にも取り入れ、時代にあった利用者サービスを実現する努力が続けられてきた。現在は、情報提供を主たる目的としたWeb1.0の時代から多くの人々がBlogなどを通じて情報発信するWeb2.0の時代へと移ってきている。図書館でもWeb2.0の思想を取り入れたLibrary2.0なるサービスとしてBlogやSNS機能を提供する図書館もある。本論文ではLibrary3.0とも言うべきその次の段階の図書館サービスは利用者の知的活動支援であるとの考えに基づき、特に利用者が互恵的に支援し合う互助ネットワークに焦点を当てる。利用者の知的活動をもとに図書館は大規模な知的活動データベースを構築し、それを利用者の知的活動支援に利用する。このような基本的仕組みにより利用者達は互いに他の利用者の知的生産や学習などの過程を助け合うことができる。本論文では図書館を核とした互助ネットワーク概念を提案し、いくつかの方策について検討する。
著者
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