ハイブリッド図書館のためのフロアレイアウトに関する一考察 : 九州大学中央図書館への適用事例
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概要
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インターネット経由で入手できる情報が膨大になり,また,情報を探しだすための検索エンジンが高度化したことにより,Web を使って情報を入手するのが一般化した.電子ブックなどの図書館資料を自宅で閲覧することもできる.これからますますディジタル情報への需要が高まっていくであろう.図書館におけるディジタル資料の重要性と比重も同様に大きくなると考えられる.図書館は従来の紙資料とディジタル資料の両方を扱うハイブリッド図書館化への道を歩んでいる.今後ますます図書館に出向かずに図書館を利用する傾向が強まるであろう.一方,図書館には資料の提供以外に学習の場,コミュニティの人々の交流の場を提供するなどの文化的社会的役割もある.今やハイブリッド化した図書館における“場”のあり方を根本的に見直すべき時期にある.すでにLearning Commons などの形で利用者個人やグループでの学習を快適化する努力が大学図書館を中心に進められている.本稿ではハイブリッド図書館に対する場の構築策としてワンストップサービスの実現を提案する.館内をテーマ別のレイアウトに再構成することにより利用者は同一エリアに滞在しつつハイブリッド資料や人的サービスを享受することができる.このようなサービスの統合化により,利用者の図書館への関心をより一層高めることができる.
- 2010-03-31
著者
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