利用者指向サービスのための館内マーケティング
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概要
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Ranganathanの図書館学の5法則にもあるように,図書館は利用者指向意識を持ってサービスすべき組織であると自己認識している。実際,1970年代以来の市民の図書館への努力や電算化などの積極的導入に見られるように,利用者サービスの向上に努めてきた。1990年代以来のインターネットやパソコンなどの情報環境の大幅な変化に対応して,現在はIT技術の活用が進められている。たとえば,ここ1〜2年で多くの図書館にICタグシステムが導入された。その主な目的は手続きの簡易化であり,それによる運営コスト削減である。手続きが簡易になることにより利用者が自ら貸出手続きを行うための自動貸出機の導入も普及しつつある。本稿では,導入されたICタグシステム活用の次なるステップとして,その自動認識技術としての性格を有効に利用することにより,図書館内における資料や利用者の動向データを自動収集し,それを利用者へのサービスに還元させる館内マーケティングのコンセプトを提案し,その基礎的な考察を行い,また,図書館サービスの向上に役立てるためのいくつかのアイディアを提案する。
- 九州情報大学の論文
- 2006-03-22
著者
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