在宅高齢者のADLと歩行機能の年代比較
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概要
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本研究ではK老人クラブに所属している67名を対象に高齢者の年代による変化をActivities of Daily Living (ADL)と歩行機能との関連から分析した.結果,ADLの総合得点は年齢が高くなるにつれて低くなった.老研式ADLの因子分析の結果では,手段的自立,知的能動性,事務的能力の三因子に分かれた.各因子と性別,年齢階級との関連をみると,女性では手段的自立の通過率が最も高い.男性では事務的能力が高く,80歳以上になっても維持されていた.歩行機能についてみると歩幅は60歳代と80歳代では,10cm程度も差があり,高齢になるにつれて狭くなった.性別では70歳以降になると女性の歩幅は男性より狭くなった.歩数は年齢が上昇するにつれて少なくなり,80歳を越えると顕著に低下し,運動不足の生活になりやすい.意識して歩くことが一定以上の歩数を維持することになり,入眠しやすくなり,運動不足を解消し,足からの衰えを防ぎ,結果としてADLの低下の予防になると結論を得た.
- 日本老年看護学会の論文
- 1998-11-15
著者
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