微粒子人工飼料で飼育したヒラメ仔稚魚の成長と形態変化について

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概要

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生物餌料または,人工飼料で飼育したヒラメ仔稚魚の成長と形態変化について調べることを目的として飼育実験を行った。36日間の飼育の結果,人工飼料No.1給餌区が生物餌料給餌区よりも良好な成長と高生残率を示した。No.2人工飼料給餌区は生物餌料区より成長は劣るが,生残率は高かった。飼育前半においては生物餌料給餌区とワムシを人工飼料原料として添加したNo.2飼料区の方が上回っていたが,飼育27日目よりNo.1飼料給餌区が急成長した。形態変化も,飼育前半,生物餌料区と人工飼料No.2給餌区が早く進んだ。しかし,No.1飼料給餌区は飼育後半,急成長にともない短期間で完了した。このことより人工飼料No.1を給餌することで仔稚魚の成長を促進すると共に,歩留まり向上の効果が認められた。その形態学的変化は前半生物餌料に劣るものの,後半の変態期に良好な成長と共に短期間で変態を完了することを特徴とした。ワムシを添加した飼料は前半の成長と形態変化が良好であったが,後に遅れる傾向が見られた。

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