3. アルギン酸分解性海棲細菌の分離
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概要
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因島市大浜町八重子島付近の海底土よりアルギン酸を分解する6株の細菌を分離した。いずれもグラム陰性のかん菌で,アルギン酸を炭素源として培養した場合,1株(Alg-9)は菌体内に,他の5株(Alg-2,Alg-4,Alg-7,Alg-10,Alg-11)は菌体外にアルギン酸分解酵素活性を示した。これらの酵素はいずれもアルギン酸を分解して非還元末端に不飽和ウロン酸を生じるリアーゼであった。アルギン酸を酸で部分水解して調製したマンヌロン酸(MM)ブロック,グルロン酸(GG)ブロックにこれらの酵素を作用させたところ,Alg-9の菌体内酵素は脳ブロックに,Alg-10の菌体外酵素はGGブロックに作用しやすいことが認められた。両酵素とも,活性の至適pHは8.5(トリス-塩酸緩衝液),至適温度は25℃付近であった。Alg-10のアルギン酸分解酵素は単一炭素源としてアルギン酸を用いた時のみなちずマンニトール,シュークロース,また酵母エキスを用いたときにも生産され,構成酵素であると結論した。
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