定振幅となる合成系列によるDS/SS符号ダイバーシチ受信方式(スペクトル拡散技術)

概要

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本論文では,DS/SS方式における他局間干渉抑圧の一方式として,定振幅となる合成系列を用いた新たな符号ダイバーシチ受信方式を提案する.従来の符号ダイバーシチは,複数の符号系列の和を拡散系列として用いるため,送信出力が多レベルとなる.本方式は,定振幅となる合成系列を用いることで,DS/SSMAと等価な送信出力を実現する.また,受信機では,相互相関を打ち消すように定振幅となる合成系列をうまく分解することで,BER特性の改善が期待できる.本論文では,本方式と従来の符号ダイバーシチとの遠近問題環境下における特性比較を行い,そして,ダイバーシチ受信する際のブランチの構成法を検討する.更に,定振幅合成系列の増加法を試みる.また,送信出力の違いから,リミッタ適用環境での特性比較を行う.その結果,本方式が定振幅でありながら,従来の符号ダイバーシチと同等の干渉抑圧性能を有すること,ブランチ構成法や複数の定振幅合成系列の適用により,特性がよりいっそう改善されることを明らかにした.更に,リミッタ適用環境における本方式の利点を明らかにした.
2007-01-01