広帯域信号によるフェージングの軽減に関する検討

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概要

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フェージングには周波数領域で選択性のものと非選択性のものがある。広帯域信号は、このうちの前者の影響を受けて、波形は激しくひずむ。しかし、スペクトル拡散信号は広帯域信号であるにもかかわらず選択性フェージングに強いといわれている。本報告では、マルチパスという考え方に従いつつ、新たに、到来波強度の方位依存性を取り入れた時間領域での考察、ならびにフェージングの周波数独立性を用いた周波数領域での考察を行なうことにより、広帯域信号によりフェージングの軽減に関する一検討結果を示している。その結果、十分に帯域の広い信号に対して相関受信を行なった場合には、フェージングによる包絡線変動分布はレイリー分布からライス分布に変わる可能性があることがわかった。
1993-10-29

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