適応重み制御を用いたDS/CDMA符号ダイバーシチ方式の特性(信号処理,スペクトル拡散,及び一般)

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本稿では,DS/CDMA方式における他局間干渉抑圧方式の一つとして,定振幅合成系列を用いた符号ダイバーシチ(定振幅符号ダイバーシチ)受信方式について注目し,その他局間干渉抑圧性能を改善するために適応重み制御の適用について提案する.従来の定振幅符号ダイバーシチ方式では,ダイバーシチブランチ重みを干渉信号成分の分散低から導出しているため,他局間干渉が増えると重み係数間の差がなくなってしまい,干渉抑圧ができなくなってしまう.これを改善するために,本方式では重み係数の導出にLMSアルゴリズムを用い,適応的に重み係数を導出することで,干渉抑圧性能を向上させている.また,さらなる特性改善を目的とし,直交化フィルタをシステムに組み込んだ併用方式も提案し,これを「併用法」とする.本稿では,他局間干渉の多い環境下で,提案方式と従来の定振幅符号ダイバーシチ方式の他局間干渉抑圧性能をBER特性から比較し,さらに同環境での直交化フィルタ受信方式との干渉抑圧性能の比較も行った.その結果,提案方式は従来方式と比較して大幅な干渉抑圧性能の改善が見られ,さらには直交化フィルタ単体法よりも優れた干渉抑圧性能を有することが示された.また,LMSアルゴリズムのトレーニング時間についても,併用法であれば直交化フィルタ単体法と同等の速さで収束することも示された.
2006-07-13

適応重み制御を用いたDS/CDMA符号ダイバーシチ方式の特性(信号処理,スペクトル拡散,及び一般)

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