広域航法(RNAV)運航の安全性評価手法について
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概要
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国土交通省航空局は広域航法(RNAV)の積極的な活用のため、RNAVロードマップを作成した。これに従って、RNAV経路の導入が行われている。国際民間航空条約の第11付属書では、ATCシステムの安全性に関わる重要な変更に当たっては安全性評価が必要とされている。安全なRNAV平行経路の導入のため、安全性を担保できる最小経路間隔の算出が求められた。RNAV到着経路での航空機の横方向経路逸脱量の分布を推定し、分布のモデル化を行った。その分布とその分布を変形した分布を用いて横方向重畳確率を推定した。そして、他の既知パラメータと併せて衝突リスクモデルに基づく安全性評価を行った。その結果、RNAV到着経路を飛行する航空機と同程度の航法精度を有する航空機の割合を9割、95%含有要件をぎりぎり満たす精度の悪い航空機の割合を1割と仮定した場合、最小経路間隔の推定値は、RNAV1経路では8NM、RNAV5経路では32NMとなった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-11-19
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