30. ISOの考え方に則った地震対策危機管理マニュアルの開発(V. 被害予測と緊急対応その3,第Vセッション,第8回(平成10年度)地域安全学会研究発表会)

概要

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地震時の企業の対応行動は、その本来業務の継続の程度も含め、企業活動の質をいかに維持するかの問題として扱うことができる。いいかえれば企業の地震対策の危機管理に品質保証の国際規格であるISO9000sの考え方を応用することができる。また、地震対策は普段からの災害抑止活動等、継続的な改善行動が必要であり、この継続的な企業の改善活動については環境マネジメントシステム規格であるISO14000sの考え方を応用することができる。これらの考え方を応用することにより、地震対策を企業のトップが関与する危機管理として捉えることができ、企業の日常業務の一環として定着させることができる。また、地震対応計画を具体的に示したマニュアルも、ISOの考え方を適応することで、日常時と災害時の双方に役立つ体系だった実践的なマニュアルとして構築することができる。