甲信越地域におけるブナ葉面積の地理的変異
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概要
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長野県を中心とした甲信越地域のブナ天然林またはブナを含む天然性二次林26箇所で,上層林冠に到達する6本のブナ樹冠下から各100枚の落葉をランダムに採取し葉面積を測定した。葉面積は,日本海側で大きく,日本海から遠ざかるにつれて小さくなっており,積雪深・降水量・気温などの気候値よりも,日本海からの直線距離と高い相関を有していた。甲信越地域で認められたブナの葉面積変異勾配は,気象条件に支配されて生じたのではなく,日本海側の大きな葉を表現形にもつ遺伝子集団と,太平洋側の小さな葉の遺伝子集団が内陸域で交雑して生じた可能性が示唆された。
- 森林立地学会の論文
- 2002-06-25
著者
-
八木橋 勉
独立行政法人森林総合研究所東北支所
-
田中 信行
森林総合研究所
-
小山 泰弘
長野県林業総合センター
-
八木橋 勉
森林総合研究所更新機構研究室
-
田中 信行
森林総合研
-
田中 信行
森林総合研究所植物生態研究領域
-
右田 千春
筑波大学大学院環境科学研究科
-
右田 千春
森林総合研究所
-
ハ木橋 勉
森林総合研 東北支所
-
八木橋 勉
森林総合研
-
八木橋 勉
森林総合研 東北支所
-
八木橋 勉
森林総研
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