病棟保育における保育士職の専門性
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概要
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入院中の義務教育段階の子どもには院内学級があるものの、就学前段階への関心は薄かったが、近年、日本でも、乳幼児も含め、入院中の子どもの発達保障やQOL向上のため、生活環境の整備、遊び、教育に目が向けられ始め、病棟への保育士配置が増えてきた。病院になぜ保育士が配置される必要があるのか検証するため、保育士の専門性について整理した。入院している子どもの「育つ権利」を確認した上で、「保育士」の働く場が保育所だけではなく他の児童福祉施設をはじめ多岐にわたることに言及し、行政文書等の分析、2008年に改定された保育所保育指針の検討、養成段階での教育、ならびに保育士および療育指導室長へのインタビュー調査等を行った結果、病院における保育士の担う役割(専門性)は、他の医療スタッフと協働しながら、子どもの育つ権利保障に重きをおく観点から、入院中の子どもの生活を豊かにする活動を計画し実践することであると結論づけた。
- 2009-03-31
著者
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