口頭発表の評価における信頼性 : 一般化可能性理論を用いて
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概要
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本論では、口頭発表の評価について、どれだけの項目数と評定者数を用意すれば信頼性のある評価になるかを検討した。口頭発表の評価は、3名の評定者、20名の発表者、及び3つの項目によって行われた。そして、一般化可能性理論に基づいて分析した。一般化可能性理論とは、測定対象(発表者)と相(項目及び評定者)に関する分散成分を推定し、それを用いて一般化可能性係数を求め、評定結果の一般化できる範囲を検討するモデルである。信頼性の基準として、一般化可能性係数が0.8以上であることを条件とした。その結果、評定者数が少ない場合、項目数を増やしても信頼性のある評価は期待されないこと、また、単に評定者数を増やすよりも、適当な評定者数のもとで項目数を増やした方が、信頼性の向上に効果的であることが示唆された。
- 東北大学の論文
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