評定者内の評定のばらつきが信頼性に及ぼす影響
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概要
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本稿の目的は、評定者内の評定のばらつきが信頼性にどのような影響を及ぼすのかについて調べることであった。次の5つの評定者集団が設定されシミュレーションが行われた。(1)全ての評定者における評定者内の評定のばらつきが大きい群(AH群)、(2)評定のばらつきが大きい評定者を集めた群(GH群)、(3)ローデータ群(R群)、(4)評定のばらつきが小さい評定者を集めた群(GL群)、及び(5)全ての評定者における評定者内の評定のばらつきが小さい群(GL群)であった。信頼性の指標としては一般化可能性係数が使用された。その結果、評定者内の評定のばらつきは、信頼性に影響を及ぼすことが示され、AH群において最も信頼性が高く、AL群において最も信頼性が低かった。このことから、評定において信頼性を高めるためには、評定のばらつきが大きい評定者を評定者集団に多く含めることが効果的であることが示唆された。
- 東北大学の論文
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