2.学級規模の教育効果に関する諸理論(IV-4部会政策の効果,研究発表IV)

概要

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学級規模の効果に関する研究は、わが国では1980年頃まで数多くなされてきた。それらの先行研究の検討は、杉江修治(1996)によって包括的に検討されている。しかし、わが国の実証研究は、不十分なものが多い(小塩・妹尾)。アメリカでは、古くから研究がなされ、特に1980年代には大きな発展を遂げた。そしてクリントン大統領時代には、学力向上政策の一環として学級規模縮小政策が連邦・州政府レベルで実施され、その政策検証の研究も多い。テネシー州のSTARプロジェクトについては八尾坂(2005)による紹介がある。この発表では、これらの中で、GlassらとSlavinのメタ分析、およびテネシー州のSTARプロジェクト、及び経済学を中心とにアメリカの研究成果とその方法論をレビューし、さらに、学級規模縮小が教育に与える影響に関する理論モデルについて考察する。
2008-09-19