臨地実習における安全意識教育 : 「ヒヤリ・ハッと」レポート3年間を通しての効果と課題
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概要
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1年次より3年次までの3年間を通して「ヒヤリ・ハッと」レポートを臨時実習で使用してきた平成17年度入学生の「ヒヤリ・ハッと」レポートの報告3年分から安全意識教育の効果と今後の課題を検討した.「ヒヤリ・ハッと」の発生場面項目が同じでも,学年によってその細分化したカテゴリーの内容が基本的なことから複雑な状況である「ヒヤリ・ハッと」へと変化していることが明らかとなった.1年次・2年次・3年次と臨時実習が進むにつれ,さらに技術や知識,危険予測が複雑に絡み合っていることを教員はよく理解し,学生をサポートしていかなければならない.医療安全事故防止について川村の2つの考え方を学ばせ深めていくこと,安全な技術の修得を学内の実習においても強化していくこと,臨時実習前・中・後の安全意識教育のあり方について最も効果的な方法をさらに検討し,工夫していく必要があることなどが示唆された.
著者
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