情報信憑性判断のための自動要約に向けた人手による要約作成実験とその分析(機械翻訳・要約・評判分析)
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概要
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本稿では情報信憑性の判断に役立つ要約について扱う,ブロードバンド化の進展やブログの普及に伴って爆発的に増加する情報の中には利用者に不利益をもたらす情報も含まれており,情報の信憑性判断を支援する技術の実現は重要な課題である.我々は情報信憑性の判断に役立つ要約の自動生成に向けて,複数の作業者の人手により情報信憑性判断のための要約を作成する実験を行った.そして,得られた要約文章の安定性や複数作業者間の一致度を分析し,情報信憑性の判断に役立つ要約を作成する際に人間が重要視する情報を調査した.実験結果では,要約対象として収集した文書から要約に必要な記述を抜き出すまでの何段階かの絞り込みで中程度の一致が期待できる事がわかった.事後の作業者へのアンケート調査によれば,要約として適当な長さと考えたのは1,000から3,000文字程度であり,作業者が情報信憑性の判断に役立つ情報として重要だと考えたのは情報の発信者及び具体的な記述がまとまっていることである.また,情報信憑性の判断に役立つ要約の自動生成に向けて,作業者が作成した要約を参照要約とし,それに対応する原文からの文の抜粋に関するデータを整備した.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2008-09-17
著者
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石下 円香
横浜国立大学大学院環境情報学府
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森 辰則
横浜国立大学 工学部 電子情報学科
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渋木 英潔
横浜国立大学大学院環境情報研究院
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中野 正寛
横浜国立大学大学院環境情報学府
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宮崎 林太郎
横浜国立大学大学院環境情報学府
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森 辰則
横浜国立大学大学院環境情報研究院
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森 辰則
横浜国立大学
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森 辰則
横浜国立大学大学院環境情報研究院社会環境と情報部門
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森 長則
横浜国立大学工学部
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