精神薄弱児WISC成績の因子分析による短期記憶仮説の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
This study attempted a test of the short-term memory hypothesis by the factor analysis on the results of WISC. The scores on ten subtests of the WISC (Digit span and Mazes excluded) were obtained from three retarded groups. Intercorrelations between the subtests were factor analyzed by the Thurstone's centroid method, and rotations were made with oblique rotation by radial method. Four factors were extracted and identified as General, Verbal. Performance and M factor. The M factor loaded commonly on Coding in all groups, and the other subtest configuration of M factor of the subnormal groups was different from that of normals. In mentally retarded groups, the M factor loaded mainly on Coding and Picture arrangement. The Verbal and the Performance factors were highly and positively associated in the normal groups, but negatively associated in the subnormal groups. On the basis of these results, it was generaly concluded that (A) The intellectural structure of the mentally etarded differs qualitatively from that of normals. (B) The M factor structure in mentally retarded groups was similar at many respects to the results of previous factor analystic studies of the WISC performance of intellectually subnormal. (C) The M factor in mentally retarded may be interpreted as supporting the trace theory of Ellis which suggests that the mental retardates have a short-term memory deficit, however, there should be needed further studies on the validity of M factor.
- 日本特殊教育学会の論文
- 1968-10-31
著者
-
末岡 一伯
北海道教育大学旭川校
-
木村 謙二
北海道教育大学札幌分校特殊教育研究室
-
東 正
国立特殊教育総合研究所
-
東 正
北海道教育大学
-
末岡 一伯
北海道教育大学旭川分校
-
木村 謙二
北海道教育大学教育工学センター
関連論文
- 大学と地域で創る生涯学習活動の研究 : 後志地方におけるワークショップによる地域共同活動の試み(4)
- 大学と地域で創る生涯学習活動の研究 : 後志地方におけるワークショップによる地域共同活動の試み(3)
- 大学と地域で創る生涯学習活動の研究 : 後志地方におけるワークショップによる地域共同活動の試み(2)
- 大学と地域で創る生涯学習活動の研究 : 後志地方におけるワークショップによる地域共同活動の試み(1)
- 北方圏住民の参画型地域行事に関する教育人間学的研究 : 北方圏における地域文化の伝承に関する調査研究の中間報告
- 盲・弱視・健常児の「類似」に関する知能 : WIS-R「類似」検査を使用して
- 盲・弱視・健常児の「知識」 : WISC-R「知識」検査を使用して
- 弱視児の語彙理解過程における聴覚・視覚変換の難しさ : 「絵画語い発達検査」をとおして
- 弱視児の不安傾向に関する研究
- 発達(246〜253)(部門別研究発表題目・討論の概要)
- 発達(288〜297)(部門別研究発表題目・討論の概要)
- 発達2(208〜215)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 臨床・障害(724〜730)(部門別研究発表題目・討論の概要)
- 6 特殊教育 : c 精神薄弱II(日本教育心理学会第9回総会部門別研究発表題目・討論の概要)
- オペラント原理の適用による精神遅滞児の行動変容に関する探索的研究 : "読み"のプログラム学習による実験的教授
- 提案2.(I 精神薄弱部会,判別と指導,部門別シンポジュウム,日本特殊教育学会第7回大会シンポジュウム報告)
- 精神薄弱児WISC成績の因子分析による短期記憶仮説の検討
- 精薄児の知能構造に関する研究 : その1 WISC資料の因子分析法による検討(精神薄弱部門,個人発表,日本特殊教育学会第五回大会発表抄録)
- 精神薄弱児に対するGABAの効果についての心理学的研究(IV) : 総括 : 4.精神薄弱
- 精神薄弱児に対するGABAの効果についての心理学的研究(III) : ダウネー意志気質検査 : 4.精神薄弱
- 精神薄弱児に対するGABAの効果についての心理学的研究(II) : ベンダー ゲシュタルト・テスト : 4.精神薄弱
- 精神薄弱児に対するGABAの効果についての心理学的研究(I) : ウィスク : 4.精神薄弱
- 精神薄弱児の類型差についての研究 : 日本教育心理学会第2回総会報告 : 研究発表要旨および討論の概要 : 精神薄弱児II
- 1512 北海道における精神薄弱児の実態に関する問題について
- 422 頭脳障害型精神薄弱児の行動的特性について(二)
- 902 頭脳障害型精神薄弱児の行動的特性についての研究
- 729 オペラント原理による精神発達遅滞児の発語行動の変容に関する研究 : II実験結果の報告
- 728 オペラント原理による精神遅滞児の発語行動変容に関する研究 : I方法論の問題について
- シンポジウムIII : 行動障害児の教育心理学的アプローチ
- 行動障害児の教育心理学的アプローチ(シンポジウムIII,シンポジウム)
- 715 「精神遅滞児」の行動変容におけるオペラント原理適用の現状と問題点(臨床・障害7-3,700 臨床・障害)
- 最近のアメリカにおける情緒障害児の教育・心理学研究の動向
- 精神遅滞者(児)の行動変容へのオペラント原理適用の歴史的展望
- 125 就学前後2年における知能,行動特性の変動について(4.発達(3),日本教育心理学会第5回総会部門別研究発表要旨・討論の概要)
- 330 幼稚園児のWISC成績における性差の研究 (日本教育心理学会第4回総会部門別研究発表要旨・討論の概要 : 9. 知能・知能テスト)
- 幼稚園児WISC成績による性差の研究
- 精神薄弱児の言語連想に関する研究 : その文法的分析
- 精神薄弱研究法論考 : 精神薄弱の判別における異常性の問題
- 977 中・重度精神遅滞児の言語指導III : 情緒障害を伴う重度精神遅滞児に対するサイン言語「先生,ジュース,ちょうだい」の形成(臨床・障害9,研究発表)
- 884 中・重度精神遅滞児の言語指導II : 2.自閉症児に対する呼名・挙手指導について Phase I.「注意の形成」,Phase II.「身体模倣」(臨床・障害11,研究発表)
- 883 中重度精神遅滞児の言語指導II : 1.言語訓練プログラムのPhase I「注意の形成」とPhase V「概念の形成」の関連について(臨床・障害11,研究発表)
- 874 中・重度精神遅滞児の言語指導に関する研究I : 3. 文字の弁別を通して実施した構音訓練の事例(臨床・障害8,口頭発表)
- 873 中・重度精神遅滞児の言語指導に関する研究I : (2)聴覚訓練(臨床・障害8,口頭発表)
- 872 中・重度精神遅滞児の言語指導に関する研究I : 1. 言語発達プログラム用チェックリストの試案とサイン言語の試み(1)(臨床・障害8,口頭発表)
- 628 精神薄弱児をもつ親の態度に関する研究(精神薄弱II,6.特殊教育)
- 弱視教育と視知覚向上訓練に関する実践的研究
- B-11 精神遅滞児の人物描画の分析(障害B)
- 臨床・障害4
- 929 視覚障害児の言語行動(2) : 語の定義に及ぼす連想の影響について(臨床・障害4 視聴覚障害,研究発表)
- 213 視覚障害児の言語行動 : 語義と語連想の関係について(発達2,研究発表)
- 文化差と言語連想-3-刺激語形容詞について
- 文化差と言語連想-2-刺激語動詞について
- 臨床・障害10(873〜880)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 877 視覚障害児の言語連想に関する研究(その2) : 正眼児との比較(臨床・障害10,研究発表)
- 臨床・障害 6 (850〜858) (部門別研究発表題目・討論経過とそのまとめ)
- 僻地児童の人格形成に関する歴史的比較研究
- 853 視覚障害児の言語連想に関する研究(その1) : 序報(臨床・障害6,口頭発表)
- 297 言語発達の研究 : 語い表出能力の分析(発達2-12,200 発達)
- 文化差と言語連想 (僻地教育研究20周年記念特集)
- 251 言語連想の研究 : (その1)発達段階による連想反応語の分析(200 発達)
- 407 理科番組における反応曲線の研究II : 個別反応と理解との関係(学習)
- 406 理科番組における反応曲線の研究I : 集団反応曲線における興味と理解の関係(学習)