収穫期がアスパラガス(Asparagus officinalis L.)若茎のポリフェノール含量に及ぼす影響
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概要
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本研究は、異なった時期(2002年5月22日および8月21日)に収穫したアスパラガス'ウェルカム'の若茎におけるポリフェノール含量を測定し、若茎のポリフェノール濃度と測定部位の関係を示した。春どりの若茎(830 μg)のポリフェノール含量は、夏秋どりの若茎(650 μg)より多かった。春どりの若茎の先端I、先端II、中部および基部のポリフェノール濃度は、それぞれ、118 μg・g-1 FW、49、57および33であった。夏秋どりの若茎の先端I、先端II、中部および基部のポリフェノール濃度は、それぞれ、62 μg・g-1 FW、42、29および18であった。両時期において、若茎の先端Iのポリフェノール濃度は、4つの部位の中で最も高かった。これらの結果は、春に収穫したアスパラガスの若茎のポリフェノール濃度が夏から秋にかけて収穫したものよりも高いことを示し、春に収穫した若茎の抗酸化活性は夏から秋にかけて収穫した若茎よりも高いことが示唆された。
著者
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元木 悟
長野県野菜花き試験場北信支場
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元木 悟
長野県中信農業試験場:(現)長野県野菜花き試験場
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知野 秀次
新潟大学大学院自然科学研究科
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太田 祐樹
新潟大学大学院自然科学研究科
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児島 清秀
新潟大学大学院自然科学研究科
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児島 清秀
新潟大学農学部
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塩田 望
新潟大学農学部
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知野 秀次
新潟大学自然科学研究科
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児島 清秀
新潟大学自然科学研究科
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児島 清秀
新潟大 農
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MOTOKI Satoru
Nagano Vegetable and Ornamental Crops Experiment Station
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元木 悟
長野県野菜花き試験場
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