メタノール濃度およびカラム温度がアブシジン酸、インドール-3-酢酸およびゼアチンの保持時間におよぼす影響
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概要
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HPLCによって植物ホルモンを効率的に精製するために、ODSタイプのカラムにおけるアブシジン酸(ABA)、トランス-アブシジン酸(t-ABA)インドール-3-酢酸(IAA)およびゼアチン(Z)の保持時間を測定し、メタノール濃度またはカラム温度がこれらの保持時間におよぼす影響を示した。30℃のカラム温度で35%MeOHの溶離液での分析条件において、4つの標準物質はZ(8.0分)、IAA(44分)、t-ABA(60分)、ABA(93分)の順に溶出した。35%MeOHでカラム温度を30℃から50℃に上昇させたとき、4つの標準物質の溶出の順序は変化しなかったが、温度が増加するにつれてABA、t-ABAおよびIAAが早く溶離した。しかしながら、Zの保持時間はカラム温度が30℃から50℃に増加してもほとんど変化しなかった。45%MeOHおよび50%MeOHの溶離液において、標準物質の溶出の順序(Z→IAA →t-ABA→ABA)は35%MeOHと同様であり、MeOH濃度が上昇するにつれてZ、ABA、t-ABAおよびIAAが早く溶離した。標準物質の保持時間はカラム温度と高い相関があり、全標準物質における回帰直線のR2値は全てのメタノール濃度で高かった。全標準物質において、MeOH濃度が高くなると、保持時間とカラム温度の間の回帰直線の傾きは減少した。これらの結果から、HPLCカラムにおける植物ホルモンの保持時間とカラム温度およびMeOH濃度の組み合わせの関係が示された。
- 新潟大学の論文
著者
-
知野 秀次
新潟大学大学院自然科学研究科
-
太田 祐樹
新潟大学大学院自然科学研究科
-
児島 清秀
新潟大学大学院自然科学研究科
-
児島 清秀
新潟大学農学部
-
村田 憲昭
新潟大農学部
-
太田 祐樹
新潟大学自然科学研究科
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村田 憲昭
新潟大学農学部
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知野 秀次
新潟大学自然科学研究科
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児島 清秀
新潟大学自然科学研究科
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児島 清秀
新潟大 農
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