学校から社会への移行(III 展望)
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概要
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社会への移行とは,単に職場組織に適応する過程ではなく,個人が自分の人生を構築し大人になる過程である。こうした視点から先行研究の文献レビューをした。その結果,第1に,若者の自己実現志向は職業探求に肯定的な意味をもちうるものであった。第2に,個人の傷つきやすさが労働市場や就業継続の困難として現れ,失業や不安定就労が心理状態を悪化させていた。第3に,上司と同世代のサポート・職場の自律性・職業的連続性・時間的展望(過去・現在・未来の統合)が必要であった。第4に,マクロにみると,継続教育や地域によるサポートが重要であった。第5に,社会的な不利のある若者への特別な支援が課題とされた。今後は学際的・理論的検討が求められるとした。
- 日本教育心理学会の論文
- 2008-03-30
著者
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