「乳児の泣きぐずりに対する母親の心理反応尺度」の開発
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概要
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本研究では,コリックの疑われる児を発見するための「乳児の泣きぐずりに対する母親の心理反応尺度」を開発し,信頼性と妥当性を検証することを目的として,都市近郊自治体の乳児健診に訪れた乳児の母親を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した。「乳児の泣きぐずりに対する母親の心理反応尺度」は,第1因子「対処困難感因子」(6項目),第2因子「自信喪失因子」(4項目),第3因子「原因探索的不安因子」(4項目)の3因子構造で,累積寄与率は54.2%,信頼性係数Cronbachls α=0.893(0.683〜0.860)と,高い説明力と内的整合性が確認された。頻度と持続期間に関する操作的定義に該当する回答者23名の尺度平均得点は,回答者155名全体の尺度平均得点よりも高く,基準関連妥当性についても確保されていた。最小値の比較では第2下位尺度得点では23名の最小値が回答者全体の最小値と同得点であったものの,総得点,第1下位尺度,第3下位尺度で,23名の最小値は回答者全体の最小値の2倍以上高かったことから,尺度の弁別性もおおむね確保されていた。
- 日本母性衛生学会の論文
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