自治医科大学医動物学教室で4年間(2003-2006)に経験した寄生虫・衛生動物関連症例の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自治医科大学医動物学教室で4年間(2003-2006)に照会を受けた,寄生虫・衛生動物関連症例について検討を行なった。照会総件数は118件で,学内から57件(48.3%),学外から61件(51.7%)であった。うち実際に寄生虫が感染していた症例は33件であった。頻度の高かった疾患は,日本海裂頭条虫症8例,マラリア6例,回虫症4例,ランブル鞭毛虫症3例,鞭虫症3例などであった。輸入寄生虫症と考えられた症例として,熱帯熱マラリア(ブルキナファソ,ギニア),三日熱マラリア(インドネシア,ブラジル),回虫症(ドミニカ,フィリピン),シャーガス病(ブラジル),有鉤嚢虫症(インドネシア)など計12症例があった。衛生動物関連症例は14件あった。マダニ咬症(5例)が最も多く,ケジラミ症,ニクバエ症,マムシ咬症などを経験した。またウイルス性疾患ではあるが蚊によって媒介されるデング熱も2例(ボリビアおよびインドネシア由来)照会を受けた。
- 2007-12-01
著者
-
松岡 裕之
自治医科大・医動物学部門
-
新井 明治
産業医科大学医学部免疫学・寄生虫学
-
松岡 裕之
自治医科大学医学部感染・免疫学講座医動物学部門
-
平井 誠
自治医科大
-
吉田 栄人
自治医科大学医学部感染・免疫学講座医動物学部門
-
新井 明治
自治医大・医・医動物学
-
吉田 栄人
自治医大・医・医動物学
-
吉田 栄人
自治医科大学 感染・免疫学講座医動物学部門
-
松岡 裕之
自治医科大学感染・免疫学講座医動物学部門
関連論文
- 9 二酸化塩素スプレーの蚊に対する忌避作用について(第61回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 7.医学生における「看護と介護」の実習の学び : 患者とのコミュニケーションに焦点をあてて(第27回産業医科大学学会総会 学術講演会記録)
- B11 ヒョウヒダニ抗原の塗布によるアトピー性皮膚炎モデルマウスの作製(第62回日本衛生動物学会大会特集)
- 医学教育の変革に向けての寄生虫学・医動物学教育
- 2 インドを旅行中,多数のトコジラミ刺咬を受け重症となった一例(第60回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 寄生虫における衛生動物・衛生動物における寄生虫両学会にブリッジをかける
- A28 ナマコのレクチンCEL-IIIを導入した遺伝子操作蚊によるマラリア伝搬阻止(一般講演,演題要旨,第58回日本衛生動物学会大会)
- 自治医科大学医動物学教室で4年間(2003-2006)に経験した寄生虫・衛生動物関連症例の検討
- 寄生虫感染により誘導された非特異的IgEによるI型アレルギー反応の抑制
- A-37 ペニシリウム属真菌抽出物の殺ダニ物質の同定とその性状について(薬剤の基礎効力)
- A18 アミノ酸注入に対するハマダラカの特異的卵巣発育
- 192 ダニ抽出物刺激によるヒト結膜細胞の活性化(眼アレルギー,一般演題(デジタルポスター),第57回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 12 最近経験したマダニ刺症例の検討(一般講演,第61回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- MS7-4 ダニ由来プロテアーゼ刺激によるケラチノサイトにおける遺伝子発現誘導(アトピー性皮膚炎-病態生理,第58回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 211 ダニ抽出物刺激によるケラチノサイト活性化とセリンプロテアーゼインヒビターによる抑制(アトピー性皮膚炎2,一般演題(デジタルポスター),第57回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 182 ダニアレルゲンのプロテアーゼ活性によるケラチノサイトの活性化(アレルゲン, 抗原(6), 第55回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 自治医科大学医動物学教室で3年間(2000-2002)に経験した寄生虫・衛生動物関連症例の検討
- G6PD 異常症の迅速検査法 (Single-step screening 法) の実地応用に向けた検討と評価
- C10 マウスにおける lgE 誘導に関与するネッタイタマニクダニ (Blomia tropicalis) アレルゲンの解析
- A07 ハマダラカのもつキヌレニン水酸化酵素のクローニングおよび酵素活性を有する組み換え蛋白の発現
- 459 熱帯タマニクダニ(Blomia tropicalis)抗原の鼻腔内投与によるIgE産生誘導と抗原分析
- 175 ヒョウヒダニ抗原の耳介部への塗布によるアトピー性皮膚炎モデルマウスの作製
- 5種の蚊の唾液腺におけるマラリア生殖母体活性化因子の比較
- A09 5 種の蚊の唾液腺におけるマラリア生殖体鞭毛放出誘導因子の比較
- EA21 だ液腺 (An. Stephensi) に存在するマラリア原虫の exflagellation 誘導因子について
- P191 Single-chain immunotoxin による蚊のステージのマラリア原虫の伝播阻止効果の検討
- マラリア制圧の分子論的展開とフィールドスタディー・研究集会報告 14 各種蚊の唾液腺におけるマラリア原虫雄生殖母体活性化物質
- 医学部1年次における大学病院での看護活動を中心とした早期体験実習の効果
- 吸血に伴うハマダラカ唾液腺蛋白の減少と被吸血マウスにおける抗唾液腺抗体の誘導
- H212 カイコ幼若ホルモン(JH)エステラーゼの発現動態とその制御機構(生理・生化学)
- B322 カイコ幼虫における KK-42 の生理作用と幼若ホルモンエステラーゼ活性制御との関係
- B19 ダニ寄生により皮疹の多発が認められた患者血清中の特異的 IgE 抗体価測定の試み
- 原虫・寄生虫・医動物 シラミ (医療・福祉施設における感染制御と臨床検査) -- (微生物別の種類別にみた施設内感染制御)
- 9 銅イオンによるハマダラカ幼虫の殺効果について(第59回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- ヒトに寄生するシラミについて
- EA20 何故ハマダラカだけがマラリアを伝播できるのか?
- P179 熱帯熱マラリア患者リンパ球サブセットの経時的変化の解析
- 実地試験を用いた臨床に有用な医動物学実習の方法に関する検討
- 422 寄生虫感染により誘導された非特異的IgE抗体によるI型アレルギー反応の抑制
- マラリアとG6PD欠損症
- 12 自治医大周辺における野生蚊の季節消長(一般講演,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 北関東における野生蚊の季節消長
- A01 ハマダラカ唾液に存在するカルシウム結合タンパクの分子生物学的解析
- 7.疥癬患者血清の各種ダニ類抗原に対する反応性について(58回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- 75 抗マラリア遺伝子を導入したトランスジェニックハマダラカによるマラリア原虫伝播阻止効果
- 20 ハマダラカ唾液腺タンパクGE-rich proteinをコードした遺伝子のクローニング
- 14 ハツカネズミケモチダニに感染したNCマウスのダニ抗原特異的IgG_1抗体産生
- 光るマラリア原虫 (AYUMI "光る動物"の医学への応用)
- 1 自治医科大学で経験した衛生動物疾患について(ワークショップ「診療所で遭遇する衛生動物疾患」,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 3 マラリア原虫の蛋白を唾液腺に発現する遺伝子導入ハマダラカの作製(シンポジウム「節足動物への遺伝子導入は人類に有益か?」,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- A31 ハマダラカ成虫の唾液腺におけるキサンツレン酸含量とマラリア伝播効率(一般講演,演題要旨,第58回日本衛生動物学会大会)
- A04 トリプトファン添加によるハマダラカのキサンツレン酸含有量の変化
- A03 ハマダラカ唾液腺におけるキサンツレン酸含量の定量分析
- WST-8法によるG6PD活性スクリーニングテストにおける、濾紙スポット血液サンプルの反応性の検討
- 76 蛍光蛋白(GFP)発現原虫を用いたハマダラカ唾液腺内におけるマラリア原虫の局在観察
- 19 ペニシリウム属真菌抽出物の殺ダニ物質の同定の試み
- 49 ヤケヒョウヒダニ Dermatophagoides pteronyssinus に対する真菌抽出物の殺ダニ効果
- A11 ハマダラカ (Anopheles stephensi) の吸血中に唾液腺から放出される一蛋白分子のクローニング
- マラリア媒介蚊 Anopheles stephensi における吸血中の唾液腺蛋白の変化と吸血後の中腸内容物からの唾液腺蛋白の検出
- Glucose-6-phosphate dehydrogenase (G6PD) mutations in Myanmar : G6PD Mahidol (487G>A) is the most common variant in the Myanmar population
- Five different glucose-6-phophate dehydrogenase (G6PD) variants found among 11 G6PD-deficient persons in Flores Island, Indonesia
- Two cases of glucose-6-phophate dehydrogenase-deficient Nepalese belonging to the G6PD Mediterranean-type, not India-Pakistan sub-type but Mediterranean-Middle East sub-type
- C228 カイコ幼若ホルモンエポキシドヒドラーゼのクローニングと幼若ホルモン濃度の分解による調節機構
- 2 海洋生物由来のレクチンCEL-IIIを発現するトランスジェニックハマダラカのマラリア伝播阻止効果(シンポジウム「節足動物への遺伝子導入は人類に有益か?」,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 現代医学の焦点(298)感染症征服への新たな挑戦
- 遺伝子操作によるマラリアを媒介しないハマダラカの創出 : 新規マラリアコントロールへの挑戦
- 遺伝子操作蚊を用いた蚊-マラリア原虫の寄生適応性解明 : マラリアコントロールに向けての新規戦略
- 3 遺伝子操作による病原体を媒介しない昆虫の創出 : ハマダラカのトランスジェニシス(第45回日本衛生動物学会東日本支部例会講演要旨)
- S033 トランスジェニックカを用いたハマダラカーマラリア原虫の寄生適応性の解明(小集会)
- 話題1.「トランスジェニックカによる蚊唾液腺-病原体の相互作用解明」(病害動物の生理分子生物談話会(第13回))
- A02 唾液腺特異的に外来遺伝子を発現するトランスジェニックハマダラカの作製
- C213 カイコの成長過程における幼若ホルモンエポキシドヒドラーゼの機能と遺伝子発現
- C209 カイコ血液性幼若ホルモン結合タンパクの性質とクローニング
- マラリア制圧の分子論的展開とフィールドスタディー・研究集会報告 13 だ液腺(An. Stephensi)に存在するマラリア原虫のexflagellation 誘導因子について
- 話題1.鱗翅目昆虫の体液タンパク・ヘモリンの機能と遺伝子発現制御(生理分子生物談話会(第12回))
- PbGCβ Is Essential for Plasmodium Ookinete Motility to Invade Midgut Cell and for Successful Completion of Parasite Life Cycle in Mosquitoes
- マラリア防圧--遺伝子操作蚊からのアプローチ
- 遺伝子操作蚊によるマラリア伝播制御
- 溶血発作で発症したグルコース6リン酸脱水素酵素異常症の早産児の1例
- 自治医科大学医動物学教室で4年間(2007-2010)に経験した寄生虫・衛生動物関連症例の検討
- 栃木県内地域中核病院における寄生虫・衛生動物関連疾患症例の検討
- マラリア媒介蚊唾液腺由来抗血小板因子AAPPの機能解析
- 7. 肺トキソプラズマ症に伴う両側膿胸を来した1例(第139回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
- 栃木県足利赤十字病院におけるハチ刺症, ムカデ咬症, マムシ咬症の受診動向の検討(2009年-2011年)