北関東における野生蚊の季節消長
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概要
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野生蚊の季節変動について5年間にわたり定点観察をおこなった。成虫蚊の発生する時期に2〜3週間に一回,牛舎にライトトラップを置き,一晩に捕獲された蚊の種類と数を記録した。捕獲された蚊はシナハマダラカ,コガタイエカ,アカイエカ,ヒトスジシマカであった。主要蚊は前2者で,この2種で全体の80%以上を占めた。シナハマダラカの捕獲数のピークは7月中旬から8月中旬であった。一方コガタイエカの捕獲数のピークは8月中旬から9月にかけてであった。幼虫の発生源はシナハマダラカでは水田,コガタイエカでは水たまりであった。マラリアや日本脳炎を媒介出来る蚊が,北関東において棲息していることを確認した。
- 自治医科大学の論文
- 2006-12-01
著者
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