通信ネットワークの通信経路を抽出する制約プログラムにおける構造制約のテスト手法の改善

概要

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本稿では,ネットワーク設計を行う制約プログラムの新しいテスト手法を提案する.この制約プログラムは,対象ネットワークの2つのノード間のあらゆる通信経路を抽出する制約(構造制約)と,抽出された中から帯域などの品質でフィルタリングし,適切な経路を選択する制約(品質制約)とで構成される.従来の構造制約のテストでは,構造制約のみで構成されるプログラムを実行し,出力される個々の充足解が通信経路として妥当であることを確認していた.そのため,テストの信頼性を高めるために規模の大きなネットワークでテストを行うと,出力される充足解の数が多くなり,テストのコストも増加するという課題があった.提案手法では,構造制約を選言標準形に変換し,その連言項から解のテンプレート(解モデル)を生成する.この解モデルを確認することでテストを行うため,提案手法によるテストのコストは,生成される解モデルの数に比例する.本稿では,充足解の数と解モデルの数との比較を行うことで,本手法のコストに関する有効性を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-12-10