地域保健と産業保健の連携についての検討 : 地域保健婦の実態調査をとおして

概要

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地域保健と産業保健の連携について、地域保健婦を対象に調査を行い、意識・実践の程度と関連する要因から、連携推進の方策を検討した。その結果、以下の知見が得られた。1.地域保健婦と産業看護職の職種間における連携について地域保健婦の意識は75%以上あったが、実践は会合開催、知識・技術的協力で12%の他は5%以下であった。関連する要因としては、保健婦一人あたり人口、所属の管轄人口、地場産業の把握の有無、所属機関があげられた。連携推進の方策としては、保健婦の担当人口数に配慮し、地場産業を把握すること、先駆的な事例を調査すること、コーディネイターをおくことなどが示唆された。2.住民の職業生活に着目することによる連携について地域保健婦の意識は殆どの項目で95%以上あり、実践は健康相談、家庭訪問、健康診断で50%程度であった。関連する要因としては、生産年齢人口割合、健康診断事業の位置づけ、産業看護実習の有無があげられた。連携推進の方策としては、健康診断事業の位置づけを考慮すること、産業保健に関する学習の機会を設けることなどが示唆された。
東海大学の論文