小規模事業場労働者の健康保持増進におけるI市成人老人保健事業の活用の現状と可能性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、(1)小規模事業場における産業保健活動、(2)労働者の健康保持増進に関わる市町村成人老人保健事業について現状を確認し、既存の市町村成人老人保健事業を、小規模事業場労働者の健康保持増進に活用するための方策を明らかにすることである。(1)はI市商工会加入全事業場に自記式調査票を郵送し、回答した小規模事業場30ヶ所を分析対象とし、(2)はI市成人老人保健事業に関する既存資料の検討と担当保健婦への聞きとりにより情報収集した。その結果、小規模事業場における健康診断、健康相談、健康教育の実施率は低調であったが、これらに対応する市町村成人老人保健事業は事業場に知られておらず、利用も少なかったため、普及啓発活動の必要性が示唆された。また、小規模事業場労働者のニーズ把握が不十分であったため、日常の活動を通じて小規模事業場労働者の健康に関する情報を意図的に収集し、ニーズの把握に努めることが必要と考えられた。
- 東海大学の論文
著者
関連論文
- T大学病院における看護職のメンタルヘルス問題の実態
- 働く人の健康(元気)を生み出す組織(職場)づくり : 職場におけるヘルスプロモーション(リレーワークショップ)(第14回日本産業衛生学会産業医・産業看護全国協議会)
- 6. 市民公開・参加型人間工学講座 職場の写真で学ぶ, 人に優しい仕事場の条件 : アスベスト除去と介護の負担軽減(第15回日本産業衛生学会産業医・産業看護全国協議会, 地方会・研究会記録)
- 労働者の運動機能検査評価基準の検討-従来の評価基準値と新しい評価基準値の比較-
- 看護職の大学院進学ニーズに関する調査
- 各論5.産業保健スタッフ間の役割分担と協力 : 職場のストレス対策と看護職の役割(産業・経済変革期の職場のストレス対策の進め方)
- 産業保健と地域保健の連携についての検討 : 産業看護職の実態調査を通して
- 在宅酸素療法者の外出の状況と抑うつ度との関連について
- 看護実践における産業看護学の必要性についての編入学生の認識
- 地域保健婦の職業生活への着目の意識と実践に関する実態調査