臓器移植プロセスにおける心理・社会的援助に関する研究 : 透析と移植に関する看護職の意識調査

概要

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先行研究に引き続き、腎疾患関連医療機関(透析とか腎移植病棟)に勤務する看護職者が、透析の現状と臓器移植に関してどのような認識を持っているかを調査するために、「透析医療・臓器移植医療における看護職の役割に関する調査」を作成して、全国規模の郵送によるアンケート調査を実施した。郵送数:1,433、回答数:980(回収率68.4%)、有効回答者数:949であり、本報告では、各質問項目についての単純集計結果と経験年数別クロス集計結果を示す。調査結果から、以下の問題点が指摘された。1.経験年数の長い群ほど、透析に関わる問題点についての意識が高い。2.透析における看護職の役割意識は一応明確であり、独自性を目指しているが、移植への橋渡しや情報提供などの面では、医師に依存する態度が強い。3.移植看護の特殊性、レシピエント看護の特殊性に対する的確な認識は見られるが、移植医療についての知識は必ずしも充分ではない。4.レシピエントケアに対する関心はあるが、勉強会への参加や患者との話し合いなどの場面での積極性に欠けている。
東海大学の論文