臓器移植プロセスにおける心理・社会的援助に関する研究 : 概観と展望
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概要
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臓器移植のプロセスにおいては、ドナーとその家族そしてレシピエントとその家族に対する心理・社会的援助が特に重要である。この報告は、文部省科学研究費助成(基盤(B) (2)課題番号:08457625)を得たのを機会に、これまでの調査研究の概要と今後の展望をまとめたものである。1992年度〜1994年度の3年間に実施した『先端的医療における看護婦の役割に関する日米比較研究』(文部省科学研究費:国際学術研究)の研究目的と調査概要を紹介し、臓器移植における心理・社会的援助の取り組みに関する日米両国の違いを明らかにする。すなわち、アメリカでは脳死体からの多臓器移植が活発に行われており、それを援助する要員として移植コーディネーターの役割が重視されているが、わが国の場合には生体腎移植が多く、心理・社会的援助の在り方は今後の問題として残されている。いずれわが国においても、脳死体からの多臓器移植が行われる日が来ると思われるので、移植コーディネーター制度の確立に向けて準備的研究が必要である。
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