マキバメクラガメの腸プロテアーゼと唾腺プロテアーゼの性質
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概要
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1.腸と唾腺のプロテアーゼは48hrのインキュベーション中活性的であり,その加水分解産物の量はインキュベーション時間と直線関係で増加した。2.唾腺プロテアーゼの反応割合はバッハー濃度の増加につれて減少した。3.唾腺プロテァーゼと同様腸プロテァーゼの作用に対する最適温度は約37℃であり,その反応は7℃以下と60℃以上で生じなかった。4.腸プロテアーゼはpH5.0と8.0の間で活性的であり,5.0と約7.0に各々1つの最適活性をもったが,前者は非常に低かった。唾腺プロテァーゼのpHと活性関係は本質的に腸プロテアーゼのものと同じであった。ただし前者の活性範囲(pH5.0〜10.0)は後者のものより広かった。5.非常に弱いアミノペプチダーゼ活性が腸ホモジネート中に検出され得た。6.唾腺プロテアーゼは腸プロテアーゼの約5倍の活性を示した。7.蛋白の消化は大部分唾腺プロテアーゼに依存すると思われる。
- 1970-11-25
著者
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