帯広におけるマキバメクラガメの生態
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概要
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1.各齢幼虫の形態が簡単に述べられた。2.卵期間は第1世代において約15日,第2世代において8日,第3世代において6日であった。3.幼虫期間は第1世代において平均23.0日,第2世代において15.7日,第3世代において10.0〜11.7日であった。4.齢期間は普通1齢と5齢で最も長く2齢で最も短かかった。4齢と3齢期間(4齢>3齢)は前2者より短かく後者より長かった。5.産卵前期は第1世代成虫において約9日,第2世代成虫において約5日,第3世代成虫において約7日であった。6.第1世代の成虫は約1ヵ月生存することができたが,一方第2,第3世代のものは約半月しか生きることができなかった。7.第1世代雌当りの産卵数は平均370.5卵(最高446卵)であり,第2世代のものは245.0卵,そして第3世代のものはわずか24.6卵であった。8.産卵は死の1日前までつづけられた。雌1日当りの産卵数は産卵開始後5日から10日までの間で或は数日間中に最高であった。9.マキバメクラガメは成虫態で越冬し年2〜3世代をとった。10.第1世代の幼虫は小麦上でもまた生育することができた。
- 1970-11-25
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