アカクローバ茎割病に関する研究 : 第2報抵抗性系統および個体の選抜について
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概要
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アカクローバ茎割病に対する感受性程度を異にする個体の品種内分散を解析し,さらに抵抗性個体の選抜法,稚苗期における品種および系統の本病に対する感受性程度の判定法に関して実験を行なった。1.同一品種内個体間の本病に対する感受性程度は異なり,極強から極弱個体まで連続して含まれていた。抵抗性品種では抵抗性の個体を多く,罹病性品種では感受性の高い個体を多く含んでいた。2.抵抗性個体選抜のための胞子濃度は,10^6/mlがより効果的であった。3.本葉第2葉期における接種試験で,指標品種との比較において罹病苗率を比較した場合,抵抗性,中間,罹病性品種に大別することができた。この場合,胞子濃度は1〜3×10^5/mlがより効果的であった。4.本葉第2葉期における抵抗性個体選抜のため第1次接種試験において,接種後早期に発病した個体群に対して,成植物時に再接種した場合に,抵抗性の個体はほとんど含まれなかった。しかるに,後期に発病するかまたは発病しなかった個体群中に多数の抵抗性の個体が含まれた。5.小葉柄のみが侵されるか,または黒色小病斑に止まる個体を抵抗性の個体として選抜した。
- 日本草地学会の論文
- 1970-04-30
著者
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