外来における外国人患者の看護 : 緑内障患者の看護における成功例
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概要
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外国人患者の中でも,自覚症状に乏しい慢性疾患患者の治療継続は難しいといわれている。本稿では,無症状の緑内障患者において看護介入によって治療継続に成功した外国人症例について報告する。ドライアイによる不快感を主訴に他院受診した際に左緑内障を診断され,点眼薬を処方されるも,疾患・薬剤についての説明が不十分であったために点眼が中断され,緑内障が進んだ状態で受診した東南アジア出身の女性である。1)緑内障についての知識不足,2)点眼薬の副作用への不安,3)ドライアイと緑内障の混同,4)日本人医師への不信感が問題となった。そこで,1)緑内障の病態・予後・治療についての説明,2)点眼薬の効用と副作用の説明,緑内障,ドライアイの症状と治療についての整理,3)傾聴し,受容的な態度と希望時質問などの代弁などの看護活動を行った。その結果,疾患への理解が高まり,不安なく治療と受診が継続され,緑内障のコントロールに成功した。
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