屍体脳から学ぶテント上の脳槽 : 経シルビウス裂法の理解のための微小外科解剖
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概要
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背景 : Yasargilにより考案された,経シルビウス裂法(pteironal approach)は脳神経外科において最も汎用される手術到達法である。この単純かつ多用性のある到達法は,下垂体や頭蓋底近傍の手術に用いられる。方法 : 我々は屍体標本を用い脳槽に着眼し,この到達法の学習を行った。結果 : シルビウス槽,内頸動脈槽,視交叉槽,終板槽,嗅槽が存在し,これらは肥厚したクモ膜によって境界されていた。脳表よりシルビウス槽,内頸動脈槽,視交叉槽の順に脳槽を開放することによって容易に下垂体近傍まで到達することができた。結論 : 脳槽およびそれらが包含する血管や脳神経などを理解することは,手術を行う上で重要である。屍体標本を用いてのmicrosurgical trainingは,術者を志す者にとって有用な経験になると思われる。
- 北里大学の論文
- 2004-06-30
著者
-
藤井 清孝
北里大学医学部脳神経外科学
-
清水 曉
北里大学医学部脳神経外科
-
清水 暁
北里大学医学部脳神経外科
-
田中 柳水
北里大学医学部脳神経外科
-
藤井 清孝
北里大 医 脳神経外科学
-
大澤 成之
北里大学医学部脳神経外科
-
藤井 清孝
九州大学脳神経外科
-
清水 曉
北里大学脳神経外科
-
藤井 清孝
北里大学医学部脳神経外科
-
藤井 清孝
北里大学医学部 脳神経外科
-
大澤 成之
北里大学医学部脳神経外科学
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