経皮的腎尿管結石破砕除去術の検討

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概要

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経皮的腎尿管結石破砕除去術を施行した272例281腎・尿管の成績を報告し,腎尿管結石に対する本術式の現時点の適応について私見を述べた.199腎・尿管(70.8%)で結石の完全除去が,66腎・尿管(23.5%)で残石がみられ,16腎・尿管では結石除去が不可能であった.結石の形態からみた残石率(残石例+結石除去不能例)は,複雑珊瑚状結石81.8%,珊瑚状結石33.3%,多発結石48.2%,単発結石8.6%であり,尿管結石では16.6%であった.おもな合併症では,1例に腎動静脈瘻,1例に仮性動脈瘤,1例に腎盂尿管移行部完全閉塞,1例に敗血症,13例に1,000ml以上の輸血を必要とした出血がみられた. 腎動静脈瘻及び仮性動脈瘤は経皮的塞栓術にて,腎盂尿管移行部閉塞は尿路再建手術にて,また,敗血症に対しては抗生剤投与による治療にて改善をみた.
社団法人日本泌尿器科学会の論文
1988-05-20

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