経尿道的前立腺切除術後の持続膀胱洗浄

元データ 2007-09-20

概要

(目的)経尿道的前立腺切除術(TURP)後,持続膀胱洗浄を行うことにより,血尿によるカテーテル閉塞の頻度を低下させることができたかどうか検討した.(対象と方法)2001年から2003年までに,厚生労働省長寿医療委託研究「TURPのクリニカルパス多施設共同研究」に登録された患者761例を解析した,施設間における症例の背景,切除重量,手術時間,発熱の頻度,血尿によるカテーテル閉塞の頻度,術後止血術の頻度の差異を比較した.また,カテーテル閉塞に影響する因子を検討するとともに,持続膀胱洗浄の意義を考察した.(結果)TURP後90%以上の症例で持続膀胱洗浄を行っていた4施設での術後カテーテル閉塞の頻度は,血尿の程度から症例を選んで持続膀胱洗浄を行っていた3施設より,有意に低かった(4.4%VS12.9%,p<0.001).発熱頻度,止血術の頻度には有意差を認めなかった.ロジスティック回帰分析では,カテーテル閉塞に影響を与えていた因子は持続膀胱洗浄の有無,切除重量,術前尿路感染症の有無であった.(結論)TURP後ルーチンに持続膀胱洗浄を行った方が,症例を選んで行うよりも血尿によるカテーテルの閉塞は少なかった,しかし,持続膀胱洗浄を行うかどうかは,施設におけるカテーテル閉塞の頻度や安全性,持続膀胱洗浄にかかる労働力や費用を考慮して,検討した方がよいと思われた.

著者

武井 実根雄 原三信病院泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院泌尿器科
奥村 和弘 天理よろづ相談所病院泌尿器科
絹川 常郎 社会保険中京病院泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院
野尻 佳克 国立長寿医療センター泌尿器科
奥村 和弘 天理よろず相談所病院泌尿器科
斉藤 史郎 国立病院機構東京医療センター泌尿器科
岡村 菊夫 国立長寿医療センター泌尿器科
小澤 秀夫 川崎医科大学附属川崎病院
小澤 秀夫 岡山労災病院泌尿器科
絹川 常郎 社会保険中京病院
奥村 和弘 天理よろづ病院 透析セ
斉藤 史郎 独立行政法人国立病院機構東京医療センター泌尿器科
岡村 菊夫 名古屋大学 泌尿器科
野尻 佳克 名古屋大学病院泌尿器科
武井 実根雄 日本赤十字社医療センター 泌尿器科
武井 実根雄 原三信病院
武井 実根雄 琉球大学 医学部 精神衛生学
小澤 秀夫 岡山大学泌尿器科
武井 実根雄 非神経因性過活動膀胱A型ボツリヌストキシン膀胱壁内注入療法研究グループ
小澤 秀夫 岡山労災病院 泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院 泌尿器科
武井 実根雄 原三信病院 泌尿器科
岡村 菊夫 名古屋大学
野尻 佳克 国立長寿医療センター
岡村 菊夫 国立長寿医療セ 泌尿器科
野尻 佳克 独立行政法人国立長寿医療研究センター泌尿器科
野尻 佳克 国立長寿医療研究センター泌尿器科

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