共通クリニカルパスを使用したTURP入院治療に対する患者アンケート調査

元データ 2004-11-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

要旨:(目的)経尿道的前立腺切除術(TURP)を受け,共通クリニカルパスにより入院管理をされた患者による評価を検討するために,アンケート調査を実施した.(対象と方法)平成14年度にTURPを受けた298例の退院時にアンケート用紙を配布した.共通パスでは,手術前日入院,術後7日目に退院を目標とした.(結果)アンケートの回収率は80.5% (240/298)であった.術前入院期間に関する質問に回答のあった212人のうち,58人(27.4%)が1日を,85人(40.1%)が2日を,46人(21.7%)が3日を望ましいと考えていた.術後入院期間に対する質問に解答した206人のうち,54人(26.2%)は7日目に,28人(13.6%)が8日目に,60人(29.1%)は9〜10目に退院するのが望ましいと考えていた. 240人中229人(95.4%)は患者用パスを受け取り,234人(97.5%)は治療法についてよく理解ができ,229人(95.4%)は入院中の予定について理解できていたことが明らかとなった.予定通りに,236人(98.3%)は食事が開始となり,218人(90.8%)は歩行を開始したと答えた.また,持続点滴は予定通りに219例(91.3%)で終了となり,留置カテーテルは215例(89.6%)で予定通りに抜去された.(結論)この研究によりTURPを受ける症例のおよそ70%は手術の1〜2日前に入院し,術後は7〜10日間入院していたいと望んでいることがわかった.クリニカルパスを用いて管理を行う際には,希望より短い入院期間を受け入れてもらうために,患者が治療の内容,合併症,入院中のスケジュール,退院の目安を理解できるようにすることが重要である.

著者

武井 実根雄 原三信病院泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院泌尿器科
絹川 常郎 社会保険中京病院泌尿器科
今村 正明 京都大学大学院医学研究科泌尿器科学
寺井 章人 倉敷中央病院
斉藤 史郎 国立病院機構東京医療センター泌尿器科
岡村 菊夫 国立長寿医療センター泌尿器科
小澤 秀夫 川崎医科大学附属川崎病院
小澤 秀夫 岡山労災病院泌尿器科
長谷川 友紀 東邦大学医学部社会医学講座医療政策・経営科学分野
絹川 常郎 社会保険中京病院
岡村 菊夫 名古屋大学 泌尿器科
長谷川 友紀 東邦大学公衆衛生学
今村 正明 天理よろづ相談所病院泌尿器科
斉藤 史郎 国立病院東京医療センター泌尿器科
長谷川 友紀 東邦大学 公衆衛生
長谷川 友紀 東邦大学医学部公衆衛生学
武井 実根雄 日本赤十字社医療センター 泌尿器科
武井 実根雄 原三信病院
武井 実根雄 琉球大学 医学部 精神衛生学
小澤 秀夫 岡山大学泌尿器科
武井 実根雄 非神経因性過活動膀胱A型ボツリヌストキシン膀胱壁内注入療法研究グループ
今村 正明 天理よろづ病院 透析セ
長谷川 友紀 前立腺手術周術期管理の標準化に関する研究班
小澤 秀夫 岡山労災病院 泌尿器科
岡村 菊夫 名古屋大学
岡村 菊夫 国立長寿医療セ 泌尿器科

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