第2世代ESWL(LT-01)による上部尿路結石治療の臨床経験

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第2世代のESWL(EDAP LT-01)による臨床治験を上部尿路結石患者に施行した.対象は1987年2月から4月にかけて治療した32例(33腎)であった.対象の結石存在部位は腎盂が16例,腎杯が11例,上部尿管が2例,下部尿管が3例であった.結石のサイズは1cm以下が4例,1〜2cmが20例,2〜3cmが7例,3cm以上が2例であった.治療は原則とした無麻酔で行い,一部硬膜外麻痺で施行した.治療は衝撃波の出力を100%とし,毎秒1.25回から20回までの発射数で行い,治療時間は1回60分以内とした.結石の照準はセクターエコーで2軸方向より決定した.治療体位は腎および上部尿管結石では背臥位で,下部尿管結石では腹臥位で行った.結果は完全破砕,部分破砕を含め69.7%に有効な成績を得ることができた.結石の存在部位別の成績では腎結石が75%,上部尿管結石50%,下部尿管33.3%の有効であった.結石のサイズでは2cm以下の症例では79%に有効な結果であったが,3cm以上での完全破砕はなかった.治療時の疹痛対策では6例は無処置で,22例は鎮痛剤のみで施行でき,硬膜外麻酔を必要としたものは4例(12.5%)のみであった.2例は外来で治療を施行した.副作用は肉眼的血尿,発熱,悪心・嘔吐,疹痛などと血球成分の一過性の変化を認めたのみであった.本装置によるESWLは問題となる副作用もなく,優れた結石の治療法であることが確認できた.
社団法人日本泌尿器科学会の論文
1988-02-20

第2世代ESWL(LT-01)による上部尿路結石治療の臨床経験

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