進行性腎細胞癌の生存率に対するインターフェロン療法の効果に関する検討
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概要
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(背景と目的)不明とされいてる進行性腎細胞癌に対するインターフェロン(IFN)療法の延命効果を生存率を算出して検討した。(対象症例および方法)腎摘を施行した症例を大きくIFN療法を施行した症例群(腎摘後再発症例 : I群,stage 4B症例 : II群)と化学療法を主体として治療したIFN未施行群(腎摘後再発症例 : III群,stage 4B症例 : IV群)の2群に大別し生存率を基に比較検討した。(結果)検討した群間の予後に影響を及ぼす諸因子および治療法に関して比較した結果,比較群間に有意差は認められなかった。得られた結果は,I群はIII群に比較して,またIII群はIV群に比較して有意に生存率良好であった。また、同様の傾向がP.S.Oの症例において観察され,low stage症例においても(I群とIII群間),low grade症例においても観察された。さらに,同様の結果が,1臓器,2臓器,3臓器以上転移を認めた症例においても観察された。(II群とIV群間の比較では3臓器以上の転移例では有意差を認めなかった)。転移巣の手術の有無に関しては,手術未施行例において同様の傾向が観察された。奏効率別比較では,N.C.の症例が有意に生存率良好であった。(結論)進行性腎細胞癌に対するIFN療法は,過去に行なった化学療法を主体とした療法に比較して生存率延長に寄与している可能性が示唆された。
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1997-04-20
著者
-
大石 幸彦
東京慈恵会医科大学泌尿器科
-
大西 哲郎
東京慈恵会医科大学 附属青戸病院 泌尿器科学
-
波多野 孝史
東京慈恵会医科大学本院 泌尿器科学
-
鈴木 康之
東京慈恵会医科大学医学部泌尿器科
-
浅野 晃司
東京慈恵会医科大学 医学部 泌尿器科
-
大石 幸彦
東京慈恵会医科大学 放射線医
-
冨田 雅之
東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
-
中條 洋
東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
-
鈴木 英訓
富士中央病院泌尿器科
-
大西 哲郎
尾関医院
-
大西 哲郎
東京慈恵会医科大学 泌尿器科
-
中條 洋
社会保険大宮総合病院
-
中条 洋
東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
-
飯塚 典男
東京慈恵会医科大学泌尿器科学講座
-
細部 高英
東京慈恵会医科大学泌尿器科学講座
-
白川 浩
東京慈恵会医科大学泌尿器科学講座
-
鈴木 英嗣
東京慈恵会医科大学泌尿器科学講座
-
牧野 秀樹
東京慈恵会医科大学泌尿器科学講座
-
浅野 晃司
東京慈恵会医科大学 泌尿器科
-
波多野 孝史
東京慈恵会医科大学本院泌尿器科
-
波多野 孝史
神奈川県立厚木病院
-
冨田 雅之
東京慈恵会医科大学泌尿器科
-
細部 高英
慈恵大第三
-
中条 洋
東京慈恵会医大 医 泌尿器科
-
飯塚 典男
東京慈恵会医科大学 泌尿器科
-
細部 高英
東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
-
浅野 晃司
東京慈恵会医科大学泌尿器科
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